【24時間以内発送】おたっくす　KX-PD304ＤＬ
現在一台出品しており、同時出品となりました。出品するかどうか個人的には少し迷っています。TXは小生個人的にはこの時代のベスト3バンドポータブルと考えていますが、人気が然程無く、扱いも雑なのか程度の良い中古品が余り出てきません。現在並行して出しているものはボディのレタリングがほとんど無くなり、ブラックの塗装も可也剥げていたものを手直ししています。それに比べて此方は最近では珍しく状態が良く、動作的にも全く問題が無いので、コレクションとして手元に残すべきかとも思っています。従い、突然出品取り止めとなった場合はご了承下さい。72年発売、販売価格は￥13800。出力2.6WはGXOと同じで当時としては最強、感度もGXOと並び当時としてはベストです。多分感度だけを言うなら今でもベストの一台に入るでしょう。此方で扱うのは11台目。初めてこのラジオに触ったのは此方で扱ってからですが、当初はナショナルがどうしてこんな地味なラジオを出したのか正直分かりませんでした。大きさやデザイン、使われているパーツから見てフラッグシップのGXOのアクセサリを除いたストリップモデル、ターゲット顧客はラジオにそれ程煩くない人達だろうと言うのが見立てだったのですが、何台か扱うと、このモデルの方がGXOよりも更に強固なボディである事、同じ様に見えて実は奥行きがあり内容積も大きい事、更にはGXOとの鳴き比べでは明らかにTXの方が音が良い事に気づきました。過去3年近く、350台位の色々なラジオを扱って来ましたが、このラジオTXは感度、音、耐久性更にはコスパを含めてベストの一台であろうと思います。勿論、個々の要素、例えば音について言えば同時期のビクターの物より多少劣る様にも思えます。特に音楽を聴く用途にはビクターの方が良いでしょう。或いは感度、選択度などについてはソニーのEX5、7600シリーズ、最新の中華ラジオの上級機には劣ります。デザインは好みはあるでしょうがお世辞にも傑出して魅力的なものとは言えません。そうそう、耐久性は全モデルを見渡してもこの頃のナショナルのワールドボーイシリーズに勝るものはありません。総じて、このモデルは全てにバランスが取れた傑作です。ギミック不要な方にはこれ一台有れば後は何も要らないと言っても良い日本を代表するナショナルの工業製品の一つだと思います。